離婚協議がまとまらない場合の対処法

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夫婦間の話し合いで離婚に合意できない、あるいは離婚条件で意見が対立してしまう場合、どのように協議を進めれば良いのでしょうか。

特に、相手が離婚自体を拒否している状況では、協議だけで解決することは困難です。

この記事では、離婚協議がまとまらない場合の対処法について解説いたします。

離婚協議とは?

離婚協議とは、夫婦が離婚に合意した上で、裁判所を介さずに、夫婦間で行う離婚に関する条件の話し合いです。

日本の離婚の約9割がこの協議離婚で成立しています。

この協議は、夫婦間の合意に基づき、財産分与や養育費、親権など、離婚に伴って発生するすべての事項について取り決めを行います。

合意が成立すれば、離婚届を役場に提出することで、離婚が成立します。

しかし、口約束だけでは後々トラブルの原因となるため、合意内容を離婚協議書に残すことが重要です。

離婚協議書は、公正証書にし強制執行認諾文言を入れておくことで、法的な強制力を持ち、相手方が取り決めた養育費を支払わない場合などに円滑に強制執行を申し立てることができます。

離婚協議で話し合うこと

離婚協議で話し合うべきことは多岐にわたります。

まず、未成年の子がいる場合は、親権者を父母のどちらにするかを決めなければなりません。

これは、子どもの監護と教育、財産管理に関する重要な決定です。

2024年の民法改正により、2026年5月までに共同親権制度が施行されますが、共同親権制度においても単独親権にするのか、それとも共同親権にするのかを話し合う必要があります。

次に、子どもの養育費の金額や支払い期間、支払い方法を定めます。

養育費は、子どもの成長に必要な費用として、将来にわたる生活設計に関わる重要な事項です。

面会交流についても、頻度や時間、方法を具体的に取り決めます。

財産分与も重要な項目です。 婚姻中に夫婦が協力して築いた共有財産をどのように分けるかを話し合います。

慰謝料の支払いがある場合は、その金額や支払い方法についても合意が必要です。

離婚協議がまとまらない場合の対処法

夫婦間の話し合いだけで離婚協議がまとまらない場合、感情的な対立が深まる前に、第三者を交えた手続きに進むことが有効です。

離婚問題に強い弁護士に相談する

離婚協議が感情的になり、話が前に進まない場合、離婚問題に強い弁護士に相談することが有効です。

弁護士は、依頼者の代理人として相手方との交渉を代行してくれます。

法律の専門家が間に入ることで、感情的な議論にならないように、法的な根拠に基づいた冷静な話し合いを進めることができます。

また、弁護士は、過去の判例や相場を基に、適切な離婚条件を提示してくれるため、依頼者が不利な条件で合意してしまうことを防げます。

交渉のプロが介入することで、早期解決の可能性が高まります。

離婚調停を申し立てる

弁護士による交渉でも合意に至らない場合、家庭裁判所に離婚調停を申し立てます。

調停では、裁判官と調停委員が夫婦の間に入り、双方の意見を聞きながら、合意点を探る手助けをしてくれます。

調停は、訴訟と異なり非公開で行われ、夫婦が直接顔を合わせることも避けられます。

調停の場で、養育費や財産分与などの条件について合意が成立すれば、調停調書が作成され、離婚が成立します。

ただし、調停には数カ月から1年ほどかかるため、時間的な負担が大きいです。

離婚協議を円滑に進めるポイント

離婚協議を円滑に進めるためには、いくつかのポイントがあります。

まず、感情的にならず、冷静に話し合う姿勢を持つことです。

子どもの親権や養育費については、親のエゴではなく、子どもの利益を最優先して考えましょう。

次に、財産分与の対象となる財産を事前にすべて洗い出し、リスト化しておくことです。

財産の隠し合いは、不信感を招き、協議を難航させます。

また、合意内容は必ず離婚協議書として書面に残し、公正証書にすることで、支払いの確実性を高めることができます。

相手が離婚を拒否している場合に離婚はできる?

相手が離婚を拒否している場合でも、離婚できる可能性はあります。

協議離婚や調停離婚が不成立に終わった場合、最終的に家庭裁判所に離婚訴訟を提起することになります。

裁判で離婚が認められるためには、民法で定められた法定離婚事由が必要です。

具体的には、不貞行為、悪意の遺棄、3年以上の生死不明、強度の精神病で回復の見込みがない(※)場合、その他婚姻を継続しがたい重大な事由がある場合です。

これらの事由が認められれば、相手が拒否していても、裁判所の判決によって強制的に離婚が成立します。

 

※2024年の民法改正で、「配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき」という法定離婚事由が削除されることが決定しました。

まとめ

離婚協議は、夫婦が離婚の条件を取り決めるための重要な手続きであり、日本の離婚のほとんどがこの方法で成立しています。

協議で話し合うべきことは多岐にわたり、円滑に進めるためには、冷静な話し合いと事前の財産把握が不可欠です。

協議がまとまらない場合は、弁護士への相談や離婚調停の申し立て、さらには離婚訴訟という法的な手段に進むことになります。

離婚協議がまとまらずお困りの際は、ぜひ弁護士にご相談ください。

LAWYER

弁護士 野村 優介

弁護士野村 優介

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  • 兵庫県弁護士会(54151)
経歴
  • 平成24年 神戸大学 法学部 卒業
  • 平成26年 京都大学 法科大学院 修了
  • 平成28年 弁護士登録
  • 平成29年 山崎喜代志法律事務所 入所
  • 令和04年 野村優介法律事務所 開所

事務所名 野村優介法律事務所
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